発疹ができたらからと言って、すべてを帯状疱疹とは結び付けることはできません。
基本、帯状疱疹は、体の片側に痛みやかゆみなど出たとき、疑ってください。
帯状疱疹のウィルスは、時間とともにドンドン増殖していきます。
なぜかと言うと、患部が広がると、見た目だけの問題だけではなく、それだけ症状がきつくなり後遺症にもかかわってきます。
場合によっては、シミや色素沈着が残る場合もあります。
私は、20代のころ帯状疱疹にかかりましたが、その後15年くらいは、疲れたりすると、時々帯状疱疹のあった個所がかゆくなりました。
対処が早く患部が2cmほどと小さかったため、苦痛と思えるほどの後遺症はありませんでしたが、それでも後遺症はありました。
たった数ミリだったとしても、その数ミリが、苦痛をもたらすこともあるのです。
これが対処が遅かったらと思うと、ゾッとします。
病院へ行って、帯状疱疹と診断されると、ウィルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を処方してもらえるので、すぐに服用します。
帯状疱疹ができる場所によっては、のちのち大変なことになります。
三叉神経のある顔面に出た場合、治療が遅れると、顔面が湿疹で覆われてしまうこともあり、見た目がひどいだけでなく、後遺症にも関わってきます。
帯状疱疹の症状初期はかゆみ?
人によって、症状の出方が違うので、帯状疱疹と思わない場合もあるようです。
私の場合、おなかの表面にチクチクした痛みというか、かゆみというか違和感を感じて、すぐ病院へ行って治療をしたので、幸い患部が広がらずにすみました。
虫刺されしたのとは、あきらかに違うのです。
言葉にするのが難しいのですけど、虫に刺されたときは、おそらく一瞬チクッとして、じょじょにかゆかったり痛みが走ると思うので、虫に刺されると、わかると思います。
ナイナイの岡村隆史さんの場合、腰のあたりに激痛がはしってズボンを脱いだらブツブツができていたそうです。
それ以外には、
ひどい頭痛から、気づいたら額にブツブツができていた。
暑い時期にシャワーを浴びると、背中がビリビリするので日焼けのせいなのかと思ったら、湿疹ができていた。
個人差があるので、いづれか、体の左右のどちらかに皮膚の症状や痛みが現れた場合、帯状疱疹を疑ってください。
痛みは、皮膚に違和感を感じるぐらいから、かゆみ程度。
人によっては、眠られないくらいの激痛を感じるなど、さまざまです。
体に潜伏していたウイルスが再活性を始め、ウイルスが増殖しながら、皮膚に向かって移動し、発疹ができます。
症状としては、最初皮膚に発心などの症状が出る前に、痛みを感じるのは、このウイルスが皮膚に向かって移動するときに、神経が傷つけられていくからです。
まれに、左右対称に出る場合も、あることはあります。
・頭痛、偏頭痛
・狭心症かと思うような胸の痛み
・盲腸かと思うような腰痛
・背中の痛み
・五十肩など、片側だけの肩こり
・肋間神経痛
・耳鳴り
・虫歯
これは、皮膚に症状が現れる数日~1週間ほど前から自覚することがあります。
この時点で、何かしら異変を感じて治療に行けると、ひどい目に合わずにすむと思います。
ただこれも個人差があるので、まったく症状がないこともあります。
比較的軽い痛みであることが多いようなので、とにかく体の片側に異変を感じたらすぐ病院へ行ってください。
帯状疱疹の症状初期はかゆみ顔?
帯状疱疹は、全身のいたるところにも発症しますが、部位によっては、注意が必要になります。
目の上や、額に発疹などが出た場合、三つの枝に分かれている三叉神経のうちの、第一枝にあたる、視神経が支配しています。
もし、ウイルスが、目の方に行くようなことがあると、角膜炎や網膜炎、視神経炎などを起こしたり、最悪失明をすることもあります。
この場合は、帯状疱疹の治療とともに、目のケアもする必要があります。
とくに思い当たる原因もなく痛みがあれば、できるだけ早く、耳鼻咽喉科や皮膚科、眼科などへ診察に行ってください。
帯状疱疹の症状初期はかゆみ顔?三叉神経の分布
三叉神経第1枝
額、目、上まぶた、鼻ばしら
三叉神経第2枝
鼻、上あご、上唇
三叉神経第3枝
耳、舌、頬の内側、下あご、下唇
帯状疱疹の痛みの場所?
私たちの体には、頭から背中にかけて伸びる脊椎から、左右対称に知覚神経の神経節が伸びています。
帯状疱疹のウイルスは、そのどこかひとつの神経を支配する領域に発症します。
帯状疱疹は、ウイルスによって帯状に湿疹が現れます。
・わきから胸にかけて出る場合。
・耳のうしろあたりが痛くなる。
・お尻や股
・目の上や、額
帯状疱疹どんな痛み?
・突き刺されるような痛さ
・ピリピリ電気が走るような痛さ
・チクチク、ヒリヒリ
・焼けるような熱をもった痛み
・軽く触っただけなのにひどく痛い
・かゆいような感じ
全般的に、皮膚に湿疹などができてからの痛みは、かなり強いです。
高齢者や糖尿病を患っている人の場合、神経が破壊されやすいため、痛みも強いようです。
帯状疱疹の痛みいつまで?
ところが、湿疹が出てからは、激痛に襲われることもあります。
この痛みは、皮膚の症状が出て10日ほどですが、中には皮膚の症状がなくなった後も、痛みだけが残る場合もあります。
これは「帯状疱疹神経痛」になります。
初期の症状で、発疹など皮膚症状が出る前の痛みがありますが、発疹や水ぶくれが治るころには消えます。
もちろん早めに治療を受けることで、痛みをきちんと取り除くことができます。
これは、帯状疱疹自体を早く治すだけではありません。
皮膚症状が消えた後でも、痛みが強い、痛みがとれない、妙な痛み方をするといった症状のある人がいます。
期間は、数か月から長い人では、数年も続いてしまう人もいます。
帯状疱疹の痛みは、取り除くべき痛みで、神経にかかわった痛みなので、がまんをせず、担当の医師に相談してください。
初期の帯状疱疹の治療では、「抗ウイルス薬と抗炎症鎮痛薬」の投与で、対処します。
適切な処置を行っていれば、よくなる病気です。
まれに、それでも痛みがとれない場合、神経ブロックなど、確実に痛みを抑える手段をとることがあります。
帯状疱疹が発生してから3か月以上続く痛みの場合は、帯状疱疹神経痛としています。
全体の0.3%なので、早期に対処をすれば、長期的な痛みを患うことはないです。
後遺症を残さないためにも、異変を感じたら、とにかく病院へ行ってください。
ためしてガッテン帯状疱疹の痛みになる前に最初の発疹1個で見分ける方法
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