帯状疱疹後神経痛の治療薬は?予防と後遺症一生続くの?

帯状疱疹
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こんにちは。
うらりんです。

侮れない帯状疱疹ですが、その中でも重症化を避けたい、帯状疱疹後神経痛についてです。

「チョイス」(2016/08/13放送)の続きです。

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹後神経痛の治療薬は?予防と後遺症一生続くの?
Cさんは2年前、お風呂に入ると同じ場所をこすったりしていましたが、まだ何もありませんでした。

背中が痛いなと感じ4日目の朝、一気に体の脇腹から背中にかけて、帯状疱疹を発症します。

治療開始は、最初の自覚症状から4日後でした。

この時間の経過が、のちにCさんを苦しめることになります。

帯状疱疹そのものの痛みは、1か月でなくなりました。

ところが翌日、別の痛みが襲います。

水ぶくれによる痛みではなく、電気が走るビリビリっていう感じ、クギを刺されるような痛みが始まりました。

体を動かすと、よけい痛い。

Cさんを襲ったのは、帯状疱疹後神経痛です。

原因は、皮膚の表面ではなく、神経にあります。

帯状疱疹が原因で、太い神経が傷つくと帯状疱疹が治った後、痛みの症状が続きます。

その痛みは、帯状疱疹のピリピリした痛みとは違い、うずくような鈍痛になることが多いのです。

Cさんのような帯状疱疹後神経痛を引き起こす人は、少なくありません。

帯状疱疹後神経痛 後遺症は一生続くの?

Cさんは、2年以上痛みに悩まされています。

痛みが10年以上続くケースもあります。

だいたい60歳を超えると、3人に1人ぐらいは残ると言われています。

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹で、一番怖い合併症です。

帯状疱疹は、神経の病気であると共に、皮膚の病気でもあります。

帯状疱疹は、重症化する目安として、発疹が出て72時間(3日)以内に病院へ受診して、抗ウイルス薬で治療を開始することが大事です。

治療が遅れると、神経のダメージが残って、慢性の痛みである帯状疱疹後神経痛を発症してしまいます。

高齢な人ほどなりやすいのですが、だいたい3%~15%くらいの人が、発症すると言われています。

若い人だと、帯状疱疹のウイルスが出てきたとき、自分の免疫力が働いて排除しようとするのですが、年をとっていると、免疫力自体が落ちているので、皮膚の症状が広がったり、神経の症状がなかなか薬が入っても、いってしまう。

若い人よりは、治りにくいのです。

多くの人は、半年から1年以内で痛みがなくなる人が多いです。

1年超えて2年、5年とかなってしまうと、それでも痛みの強さは、徐々に和らいで行く人が多いです。

ある程度長く痛みが続くこともある場合もありますが、そのときは、痛み止めを飲みながらうまく痛みとつき合う。

体を温めたり、お風呂にゆっくりつかる、使い捨てカイロを使うなどすると、和らぐ人もいます。

楽しいことに集中していると、痛みを忘れますので、見つけていくことも一つの治療です。

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帯状疱疹後神経痛 治療薬は?

神経痛の早い時期で、痛みが強く夜も眠れない場合は、麻酔科の先生ペインクリニックの先生に相談して、神経ブロックで注射する方法がありますが、痛みが慢性化している場合は、鎮痛薬(のみ薬)を使って痛みを和らげることになります。

ふだん飲むような頭痛薬とはちょっと違い、帯状疱疹の痛みはチクチクですとかピリピリ、ズキズキなど神経の知覚過敏に伴うものですから、神経の伝達が非常に過敏になっている状態なので、そこをブロックする。

普通の痛み止めとは違うタイプのものです。

歯科医院でもらう痛み止めとも違います。

特に痛みが強い場合は、オピオイドという特殊な痛み止めがあります。

帯状疱疹後神経痛になってしまった場合、100%効く薬は今のところありません。

帯状疱疹は脳卒中になりやすい?

帯状疱疹になると、脳卒中になりやすいという報告があります。

ウイルスが末梢神経から皮膚に出てきますが、逆に神経や血管から脳の方の血管に入って、それで炎症をおこして、血管を詰まらせたりとか、帯状疱疹は、免疫力を活性化させる病気ですので、炎症をおこして血管が詰まる。

主に目の周りの帯状疱疹が、このときにおこるかもしれないと言われています。

帯状疱疹の予防費用は?

帯状疱疹の予防は、子供に使う水ぼうそうのワクチンです。

実は帯状疱疹の予防には、水ぼうそうのワクチンを使うんです。

子供のころに水ぼうそうにかかると、そのとき水ぼうそうに対する免疫を獲得しますが、年月が経つにつれ、少しずつ衰えていきます。

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスに対する免疫が弱くなったときに発症します。

そこで、水ぼうそうワクチン『乾燥弱毒性水痘ワクチン』を接種することで、ウイルスに対する免疫を高めることが出来、帯状疱疹の発症を予防できるのです。

このワクチンを打つことで、予防の効果が高まるだけでなく、万一発症しても症状が軽くてすみます。

高齢者になるほど、帯状疱疹になりやすいことがわかっています。

だいたい50歳を過ぎると、発症しやすくなりますので、それくらいの年齢になったら、このワクチンを打つのも一つの考え方かもしれません。

子供用の水ぼうそうワクチンを打つのは、アメリカで10年くらい前から始まっています。

効力としては、5年~10年と言われています。

水ぼうそうのワクチンは、子供が接種した場合、大人になるまでもつと言われています。

高齢の場合は、下がり方が早いのかもしれないです。

10年たったらまた打つ?

それは、考え方次第です。

もちろん10年経っても出ない人もいますが、免疫がもとの状態になるので、出やすくはなります。

水ぼうそうのワクチンの費用は、全額自己負担で、1万円前後です。

発症して通院してお薬代を払ったり、痛みもあって、最悪入院することを思えば、多少のリスクはあっても仕方がないかな。

一応、ワクチンは50歳以上の人を対象にした予防として認可されています。

若い人も、帯状疱疹にかかる人がいますが、頻度としては低いですし、神経痛になる可能性も低いです。

色々考えると60歳過ぎたらワクチン接種をする方が良いのでは?

加齢の問題もあって、痛みの強さや合併症の可能性が高いです。

ワクチンを打っていると、水むけもできないので、帯状疱疹になりにくいデータはあります。

ただし、子供のころのワクチンがあるからと言って、可能性がゼロというわけではないので、もう一度ワクチンを打つことも悪くはないです。

ワクチンと言っても100%防御できません。

アメリカのデータでは、ワクチンを打つことによって、帯状疱疹になる確率が半分くらい、神経痛が残る確率が打たない人より1/3くらいです。

なるかもしれないけれど、わりと軽症になります。

痛みが残ると、生活の質を下げるので、そうならないためにも、ある程度の年齢になって帯状疱疹をやっていなかったらワクチンを打っておくのも良いと思います。

帯状疱疹になったら、痛みと発疹・水ぶくれがあったらすぐ病院へ受診
重症化を防ぐことも大切ですが、今後のことを考えてワクチンで発症を予防することも大切です。

まとめ

私は、子供のころ水ぼうそうになり、中学生のときには風疹にかかりました。

そして20代半ばで、帯状疱疹にかかりましたが、すぐに対処したおかげで、広範囲に広がるということは避けられましたけど、その後15年ほど、ひどく疲れたとき、帯状疱疹があった個所がかゆくなるという後遺症が残りました。

そんな経験もあるので、人ごとではないですし、また再発するのかと考えると、頃合いを見て、ワクチンでの対処も必要かなと思いました。

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