こんにちは。
うらりんです。
料理家の辰巳芳子さんの生きる姿は、とてもマネができませんが、ガサツな管理人にとって憧れではあります。
辰巳芳子プロフィール
1924年生まれの93歳で東京都出身です。
料理研究家の草分け的存在で、母は辰巳浜子さん。
幼少のころから、料理の手ほどきを受けます。
19歳の春、結婚をしますが、3週間余りで夫はフィリピンに出征し、9月に戦死されてしまいます。
その後、東京に戻りますが結核にかかり、40代まで何もできませんでした。
本格的に料理に取り込むようになったのは、脳血栓で入院をした父の芳雄さんのためにスープを作った事です。
様々な工夫を凝らしながら、病人のために吸収の良い、おいしいスープを作ります。
そのスープは、いつしか命のスープと呼ばれるようになります。
全国の病院や施設に広まりました。
辰巳芳子の料理教室
その後、鎌倉の自宅で60代半ばからスープ教室を開きますが、なかなか予約は取れません。
ほぼ、取れないと思ってよさそうです。
しかも3年は勉強してくださいとおっしゃられているようなので、管理人は、諦めました。
それと辰巳先生は、良くも悪くも厳しい方のようなので、興味本位では、行かないほうがよさそうです。
辰巳芳子 サワコの朝のしいたけスープ
干したしいたけのコンソメは、神経を使う方に得におすすめです。
直火でしいたけを煮てしまうと、しいたけの欠点が出てしまいます。
そこで、小さめのお鍋にしいたけと、昆布、梅干しとお塩をほんの少しとお水を入れ、それを蒸し煮します。
そうすることで、しいたけのいいところだけが出ます。
しいたけの味をどのようにして、損なわないかが、ポイントです。
直火よりも、蒸したほうが、しいたけが”ご機嫌がいい”のがわかります。
”しいたけが喜んでいる”
しいたけが、どういう風にすれば喜んでくれるか、それを考えます。
材料(5人分):
干しシイタケ 35~40g(日本産原木しいたけ)
昆布 (5cm角)3~4枚
梅干しの種子 2~3個分(梅干しなら1個)
水 6カップ
カロリー5kcal
所要時間:1時間50分
作り方:
1.干しシイタケと昆布を、分量の水に浸して1時間戻します。
(しいたけの軸のつけ根を指で押し、芯がなければ戻っている。)
2.しいたけ、昆布、梅干しの種子を蒸し器に入れる容器に並べbる。
戻し汁は、別の鍋に移して火にかける。
3.蒸気の上がった蒸し器に、2の容器を入れ、熱くなった戻し汁を注いで、容器にふたをし、さらに蒸し器のふたをして約40分蒸します。
4.蒸しあがったら、すぐに昆布、しいたけ、梅干しの種子を取り出します。
紙タオル(不織布タイプ)を敷いたこし器でこし、鍋に移して煮立たないように弱火にかけ、器に注ぎます。
容器は、梅干しの酸に強いホウロウ、耐熱ガラス、ステンレス製が良いです。
蒸す火力は、最強でなくても、蒸気があがっている状態で良い。
蒸しあがったら、すぐ中の食材を出さないと、うまみがシイタケや昆布に移ってしまいます。
温めなおす時は、直火だと味が落ちるので湯煎にしてください。
日本産の原木しいたけを使用
|
辰巳さんがおすすめの梶川商店の利尻昆布
|
梅干しは、普段は自家製のものを使っていますが、市販のもので辰巳さんがおすすめしているのはコチラの龍神梅
|
人と違う、独特の事をしようなどとは考えてはいけません。
新鮮な青野菜と言っても、たとえば大根の葉っぱの外側は、固いですが、固いなりの食べ方があります。
真ん中の、やわらかいところは、サッと茹でて、軸のところは軸のところで、切り方を考え、葉先は、葉先の切り方を考え、細かくします。
それをご飯に混ぜ、菜飯にします。
おいしいし、健康にも良い。
それが、生きやすさにもつながります。
辰巳さんのお料理は無駄がなく、例えばしいたけスープのしいたけは、細かく刻んでカレーに入れるなどします。
ネギも端から端まで使います。
ネギを味噌状に炒めて、瓶に入れて、小出しにして使います。
”ケチ”から来る考えではなく、合理的な考えの元にしています。
まとめ
御年94歳との事で、さすがに歯が弱くなってきたので固いものは苦手なんだそうです。
塩せんべいなど、しゃぶって柔らかくしないと食べられないとか。
好きなのはローストビーフ!
三浦雄一郎さんも、お肉を良く食べるそうですが、元気なお年寄りは、お肉をホントよく食べるみたいです。
辰巳さんも例外ではありませんでした。
ただ、普通は、高齢になって一人暮らしをしていると、一人でお肉を食べてもつまらないからと、食べなくなる人もいるようなんです。
そこが、長生きできるかどうかの要なのかなと思いました。
コメント