六本木のミッドタウンで、クリスマスの飾りが売られている売り場に、アゼリカがカワイイクッキー「リングターツ」が入った缶が目に入り購入。
ちょっとしたおやつにいいかもと、よく見たら、泉屋のクッキーでした。
値段も手ごろで、1080円。
泉屋のクッキーおいしい?
泉屋の本社は、東京都千代田区麹町にあり、昭和2年創業で、日本で初めてクッキーを販売したお店です。
もともと、創業者の泉伊助はクリスチャンで、子供たちの健康のためにと、温暖な和歌山県に移り住んだ時に、アメリカ人宣教師のJHロイド氏と夫人に出会い、そのロイド夫人が、子どもたちのためにクッキーを焼いてくれたことがきっかけになります。
泉伊助の妻、園子は、伊助に内緒で、大正6年に、アメリカからオーブンを取り寄せました。
園子は、伊助に叱られることを覚悟しましたが、もともと伊助は、大阪外語大学で英語を勉強していた学者肌の人だったため、クッキーに関する欧米の原書を手に入れて訳し、園子と日本人好みのレシピを試行錯誤で作ることになります。
大正12年、泉家は、和歌山から京都へ移りますが、焼いたクッキーを近所へおすそわけするうちに、いつしか評判となり、昭和2年に自宅の前に、「泉屋」の看板をかかげますが、商売をするつもりはなく、実費だけもらって、代りに焼く方法をとっていました。
昭和12年に店舗を東京の赤坂に移転
昭和27年に麹町に本社を建設
クッキー缶の原材料を上げると
小麦粉、砂糖、卵、ショートニング、バター、レーズン、ピーナッツ、牛乳、全脂無糖練乳、くるみ、ココナッツ、黒蜜、食塩、ジンジャー、卵白、アンゼリカ、ココア、レモンピール、カレンズ、クローブス、シナモン、膨張剤、香料、黄色4号、赤色102号、青色1号
今は、冷蔵庫があるので、牛乳や卵、バターなど、新鮮な材料を豊富に使えますが、当時は、今のようにたくさんの新鮮な材料を調達し保存させること自体、難しかったと思います。
ショートニングが使われていますが、これは常温で保存できますが、ショートニングが入っていることで、独特の食感が生まれます。
ショートニングは、簡単に言えば、植物油脂でできたマーガリンから水分をのぞいて、油脂として純度を高めたものになります。
豚脂のラードに似た形状なので、ラードの代用として使われることが多いです。
これが、中には苦手な人がいるかもしれません。
バターの風味よりも粉気の方が強くかんじて、口に合わないと思う人もいると思います。
おせんべいに親しむ高齢者の人には、この味や食感を懐かしく思う人もいると思います。
泉屋のクッキー種類は?
創業者の泉伊助と園子は、欧米から原書を取り寄せ、試行錯誤でできたクッキーの種類は、現在のスペシャルクッキーズに入っている14種類を含めた約30種類のクッキーを、大正のころには完成させていたようです。
リングターツ
泉屋のトレードマークを形どりしたクッキーで、カレンズ、レモン、ピール、アンゼリカを飾り、リング状に焼き上げてあります。
ココナッツクッキー
軽い歯ざわりです。
BSロック
チョコクッキーかと思いきや、黒砂糖と木の実(クローブ?)を使っているので、ちょっとクセのあるクッキーです。
ピーナッツクッキー
ウオルナッツクッキー
クリームフィンガー
サボイフィンガー
油脂を使わないスポンジケーキを二度焼きしたクッキーとのことですが、ラスクをもう少し繊細にした感じでの食感です。
泉屋のクッキークリスマス缶がカワイイ!
「泉屋」とフランス人画家のレイモン・サヴィニャック(1907年11月6日~2002年10月31日)による「代官山クリスマスカンパニー」とのコラボレート商品です。
資生堂の冬のギフトの缶が気になって見に行ったのに泉屋のクリスマス缶がお手ごろだったので気がつくと手にしていた。うまい。 pic.twitter.com/FxyoDi3tEI
— トロまた (@tororomata) 2017年12月21日
泉屋のクリスマス缶が可愛かったので買っちゃった。リングターツ誰が食べるかでジャンケンしなきゃw pic.twitter.com/UPiOEbeS6N
— へるぽんぬ (@aokix) 2017年12月16日
泉屋東京店☆クリスマス缶??
美味しいお菓子たくさんありますが…素朴な歴史を感じる。サヴィニャックのサンタさんが素敵 pic.twitter.com/Z7zB2ico6V— three dream (@lovinson66) 2016年12月14日
価格:2,160円(税込)
送料パターン:通常便
内容量:11個入
原産国:日本製
賞味期間:製造日より90日
パッケージサイズ:約縦14.5cm×横11.5cm×高さ6.5cm
まとめ
気取らずに、つまめて食べられるところが良いところだと思います。
コメント