何十年と続いているお店が、平成の幕切れに合わせるかのようにいくつか閉店をして、なんとも寂しい限りです。
ずっと営業しているのかと思っていると、いつの間にか閉店をして、悲しい思いを何度かしてしまったので、行ける時行こうと思いました。
そんなお店の一つが、東京・神保町にある喫茶店エリカです。
創業は昭和42年ですが、2019年3月29日を持って閉店となります。
神保町のエリカが閉店喫茶3月で
喫茶店エリカは、山小屋風のお店ですが、店内に入ると、ちょっと薄暗い印象のお店ですが、常連さんと思しきお客さんで、店内は半分くらい埋まっていました。
場所柄か、理知的な品の良いお客さんがほとんどで、BGMなどはないのですが、窓から入ってくる明るい陽射しが心地よく、居心地は悪くありません。
昔の造りで、小さなテーブルがかわいく、浅草のアンヂェラスと似たような椅子が使われています。
壁は、岩のようなモノを使って城壁のようデザインが特徴ですが、表からは想像のつかない作りになっています。
小さなお店ですが、清潔感があり、今では再現のできないような柱の飾りだったり、材質がわからないのですが、変わった材質の造りの壁の合間に油絵が飾られ、落ち着いた独特の雰囲気を醸しています。
こうした個性あるお店が無くなってしまうのが、とても残念に思います。
本当は、クリームソーダを頼もうと思ったのですが、ここのところ甘いモノばかりだったので、甘いモノは控えようと、ミルクセーキを頼みました。
シンプルなグラスに入ったミルクセーキは、オーナーがミキサーを使って作っていて、サラッとした甘さと飲み心地でした。
神保町のエリカ営業時間は?
営業時間は、平日の月曜日から金曜日までの7時30分から16時まで。
まとめ
後々になって、とても後悔したのが、店主は大病をされ入院生活をしていたと後から知ったのですが、そうとは知らず、つい「お店、辞めちゃうんですか?」と聞いたら、とても寂しそうにされてしまい、90近いお年寄りをいじめてしまったようで、苦しくなってしまいました・・・
まだまだお元気でやっていけそうにお見受けしたのですが、平成も終わるころ合いを見て、店を辞めようと思われたのかもしれません。
小柄でクセのない人柄のオーナーが、手際よく仕事をこなし、本当は辞めたくないんだろうなと思うと、切なくなってしまいました。
街中の小さなお店とはいえ、温かな人柄を感じさせるオーナーのお店が一つでもあると、ホッとできます。
常連さんにとっては、安心感をもたらしてくれたと思います。
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